アメリカでの産婦人科探しと費用について

育児

NY在住たらこママが育児について発信していきます。今回はアメリカで産婦人科を探している方やどのぐらいの費用がかかるのか不安がある方へ少しでも参考になれたら嬉しいです(^^)/

アメリカで産婦人病院ってどうやって探すの?

まずはじめに妊娠が発覚したとき、誰もが必ずぶちあたる問題は産婦人科ってどこに行ったらいいのか、ではないでしょうか?どうやって探していいのかも全くわからないし、慣れない地でアドバイスをくれる先輩ママも近所にいないし、という方も少なくはないのではないかと思います。そんな方の為に失敗しない産婦人科探しの参考になれたら嬉しいです。

まず一番基本なのはアメリカでは産婦人科はOB-GYN(カタカナ読み:オービージン)と総称していい、Obstetrician-gynecologistの略語です。Obstetricianは主に妊婦さんから出産までをケアしてくれる医師で、Gynecologistは女性特有の疾患の治療を専門とする医師です。

なので出産を目的とした産婦人科を探す場合は必ずObstetricianのOBがついているOB-GYNを探しましょう。補足としては、将来、妊娠出産関係なく子宮頸がんや乳がんの定期健診などに行く場合は、OB医師ではなくGynecologistの婦人科に行けば診てもらえます。

日系の産婦人科、もしくは現地病院にするか

さて、次に現地の日本人の先生がいる日系のクリニックか、現地のクリニックかで悩むかと思います。渡米してあまり期間が経っていなくて英語でのコミュニケーションに不安がある方も多いのではないでしょうか。特に出産となるとさらにその不安はいつもの10倍ぐらいな気がします。

正直、個人の意見ではありますがお住まいのエリア内で評判のいい医師、クリニックを探してみるのがいいのではないかと思います。長い妊娠期間、いかに通いやすくて便利なところにあるかは大切です。どうしても日本語が話せるドクターのクリニックに通おうとしても、数に限りがあるのと万一交通にものすごく時間がかかってしまう場合であれば、のちのちそれが負担になり得ることもあるかもしれません。また万一何か異変があった場合や緊急のときにすぐに駆け込める場所であったほうが安心です。どちらを天秤にかけるかと言われたら、エリア内の通いやすいところに気に入ったクリニックをなるべく探すのがいいのではないかと思います。

私は基本現地ドクターに通い、日系のクリニックにも一度診てもらったこともありますが、どちらも同じアメリカの土地ですので正直大きな差というかクオリティーに違いは感じませんでした。自分のことばで話ができるのはもちろん安心要素ではありますが、言葉だけに注目せず自分がこの医師に診てもらいたいか?信用できて安心できるかを見極めていけるといいですね。

出産の費用と保険ってどうなってるの

ここで気になるのが出産にかかる費用と保険に関してです。ぶっちゃけた話、費用に関してはピンキリです。必ずこのくらいの額がかかるといったような目安の値段はあまり話題になっているのを聞いたことがありません。個人の経験話をはさみつつ実際に私自身がかかった費用などお話しします。

個人病院と公共総合病院の違い

費用、保険の前に個人病院と公共の総合病院のどちらにするかで話が変わってきます。日本と同じですが、個人病院だと医師が開業をして自身のクリニックでやっている、もしくは雇われで公共の総合病院または個人病院に勤務をしているかです。

個人病院のメリット

・お住まいのエリアに見つかりやすいので気に入った場合は通いやすい。

・こじんまりとした雰囲気が多く人の流れが少ない。他の患者さんと交わることが少ないので感染病などをもらうリスクが低い。

・クリニックの医師の口コミなど評価がわかりやすい。

個人病院のデメリット

・院長先生の方針、意見、技術や知識が一色。(勤務をしている医師やナースはそのクリニックのやり方で診てくれるので他の意見が入ってきにくい)

・あくまでも妊娠中の検診はクリニックで、出産は提携している大型病院になるので出産時にロケーションが変わるので煩わしい。

・24時間体制でないところもある。(緊急の場合はどうしたらいいのか要確認する必要あり)

公共総合病院のメリット

・たくさんの医師が勤務をしているため色んな意見を聞ける。(万一なにか不安に思うことがあった場合同じところでセカンドオピニオンを聞きやすい)

・24時間体制で、なにか緊急な事が起きた時にすぐに駆け込める。

・医師のクオリティーにばらつきがなく、一律して診てもらえる。

公共総合病院のデメリット

・いろんな患者さんがいるので感染病など病気をもらわないように気を付ける配慮が必要。

・通えるエリア内に必ずあるとは限らない。

・医師を指定することはできないので、病院の都合で主治医が途中で変わったりすることがある。

保険

先に個人病院か総合病院を説明しましたが、それぞれどのうように費用がかかるのか気になるかと思います。結論から言うと、持っている保険と通うクリニックによってピンキリです。まず、最初に確認してもらいたいのが今お持ちの保険です。日本のように国民であれば必ず入れる国民保険はアメリカにはありません。なので民間の保険に加入し、その中で行ける病院を探すという流れになります。なので、行きたい病院がお持ちの保険を適応していない場合は、行くとしたら自費となりとてつもない額になってしまうので現実的ではないと考えたほうがいいでしょう。

個人病院では、受け付けている保険の幅が狭くどっちかというとランクの高い保険を扱っているなという印象があります。クリニックも商売ではあるので、なるべく多くの額をカバーしてくれる保険会社のほうがクリニック側も儲かるという仕組みです。また、保険が全カバーをしてくれるかと思いきや、実はCo-payといって自身が負担をしなければいけない金額を請求されることもあります。私は最初はAetnaという保険をもっていましたが、最初か2度目の検診のときにCo-payで50ドルほどかかった記憶があります。

総合病院では、ホームページで保険を検索できることが多くニューヨークの場合はNYC HEALTH+HOSPITALSというのが公共の総合病院になります。こちらのサイト内でお持ちの保険が適応できるか確認できます。試しにランク高めの保険から敷居の低い保険まで入れてみましたがほとんど適応内でした。 個人病院に比べると敷居が低く誰でも通えるのが大きなメリットです。どうしても個人クリニックのこの医師に診てもらいたいといった強い希望がない限り総合病院で十分かと思います。

個人的な印象では、お金はかかっても診てもらいたい医師がいる人は個人病院に行き、コストを抑えたいという人は総合病院に通うという印象があります。また、お勤め先のベネフィットで保険がついてくる場合はその保険を使用することになるかと思います。

また、アメリカにはMedicaid(メディケイド)といったものがあり低所得者向けの保険扶助をしてくれるプログラムがあります。特に子供と高齢者が対象ですが、対象地域にお住まいであればだいたい加入可能です。州によって法律や規律が異なるのでお住まいの州のメディケイドについて調べるのをお勧めします。ニューヨーク州のMedicaidのホームページを見ると低所得者向けのサービスが見れます。出産もMedicaidのプログラムで費用を扶助してくれるので、費用を全くかけずにMedicaidで出産をする人はかなり多いです。

私の場合はMetro plus(保険)に入るタイミングでMedicaidにも入り、MedicaidのプログラムをMetro plusの保険を通して使用するという形になりました。Medicaidだけでは実際の病院では使えないので必ず民間の保険に入るのは必須です。最終的に、私は個人病院から総合病院に切り替え、妊娠中の検診、出産(帝王切開)、その後の入院(2晩)すべて入れて$350ほどの請求がきました。かなり安かったです。帝王切開なんてメジャーな手術ですし、medicaidが無かったらどのぐらいの金額になるのか考えただけでも恐ろしいです。

私のストーリー

私は最初はなにもリサーチせずに近所の個人クリニックに行き始めたのですが、色々トラブルありで合わないという経験をしました。あんまり説明をしくれない印象だったり、なんだかはぐらかされている感じもあったりでした。特にこれは稀なケースだったとは思いますが、同じ検査を2回連続でされて保険側は必要のない検査は支払わないということもあるので、自費分として請求がきたりしてトラブルになりました。検診のたびにほぼ毎回採血があったのですが、正直血液でどの検査をするのかは産院側の判断になりますし、まさか同じ検査を続けて2回(確か2週間間隔)されているのは全く気づきませんでした。結局、嫌になってしまうことが他にもいろいろでてきてしまって、思い切って産院を変えようと決意しました。最終的に総合病院で診てもらうことにしたのですが、いろいろ納得ができる環境に移れてよかったと思っています。もし、合わないことがあったりしたら納得できて安心できる産院を探すのをお勧めします。その場合は今までの胎児の成長の経過であったり検査結果を新しい産院に引き継ぎましょう。

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